栄光に輝く光と影
栄光に輝く光と影
セレナ・ウィリアムズが、全米オープンの後、テニス界を去るつもりだというニュースが8時間前のニューヨーク・タイムズ紙で報道された。
来月41歳になるウィリアムズは、テニス界を変革し、先駆的なキャリアを築くとともに、母として、一人の女性として、ずっと闘ってきた。
ヴォーグ誌の長いインタビューの中で、彼女は「本当にすべて持つことはできない - 少なくとも、すべてを同時に持つことはできない」と語っている。
「社会は、女性たちに、すべてを一度に手に入れることができると思わせている - 最高の母親になり、その分野のトップに立つことができる、と」彼女は言う。
「けれども、それはほとんどの女性にとって現実には証明されていない。結局、働く母親は、母親であることと職業という2つの要求の厳しい仕事の最高レベルで働こうとしているだけで疲れ果て、過労している」。
グランドスラムのシングルスで18のタイトルを獲得したテニスの伝説クリス・エバートは、34歳で引退した。「母性/テニスのキャリアのテーマは、多くのプレーヤーにとって永遠のテーマである」と彼女は言っている。「わたしは子供たちといつも一緒に過ごしたいと思い、引退を選んだ。それは私の選択だったが、それが誰にとっても正しい選択であるという意味ではない」そう語る。
「セレナに関しては、今が適切な時期だと思う」とエバートは言う。「彼女は自分のゲームからできる限りのものを搾り取ってきた。彼女はテニスを超越し、多くの重要な文化的、社会的、ジェンダー問題のリーダーになった。彼女は並外れた人生を送ってきたし、間違いなく、グラスシーリングを壊し続けてきた」
グランドスラムで23回優勝したウィリアムズは、「テニスと家族のどちらかを選ばなくていいなんて思ってもみなかった。私はそれが公正だとは思わない。もし私が男だったら、妻が家庭を築く間にも、テニスを続けることができただろう。もしその機会があったら、私はもっとトム・ブレイディ(最近引退した45歳のスーパースタークォーターバック)になっていたかもしれない」。
さらにウィリアムズは、「不公平だとは言いたくないが、エリート女性アスリートとして、男性のアスリートが考えていないことをたくさん考慮しなければならないのは、厳しい現実であり、厳しい真実だ」と続けている。
少し話しはずれるが、ウィリアムズは「スクーンカップ 」の愛用者だ。そのことを教えてくれたのは、ウィリアムズの専属シェフのローレン(Lauren Von Der Pool)だ。
ローレンはヴィーガンのシェフとして有名で、ウィリアムズ姉妹のシェフとして長く働いている。IGでは10万人以上のフォロワーを持つ人気シェフだ。Lauren Von Der Pool(@queenofgreen) • Instagram写真と動画
「女性アスリートにとって、スクーンカップ は離せないものだと、ウィリアムズが言っていた」ことを友人であるローレンから聞かされて、とても嬉しかったのを覚えている。
そのウィリアムズが引退を強く表明した。そしてその理由が、女性がいつも向き合う高い壁であることに、頭をうなだれる。
一つはっきりしていることは、ウィリアムズが引退を強くほのめかした後の全米オープンは、大きな注目を浴びていることだ。火曜日のチケット販売は急激に増加したと、米国テニス協会の最高商業責任者であるKirsten Corioは語っている。
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