『日々の世界のつくりかた』たった45分で「自分は何がしたいのか」を振り返られる機会を
スクーンカップのお客様の約半数は子供を育てながら働くワーキングマザー。
仕事と、子育てと、自己実現と、とても忙しい日々をおくっている方々です。
したいことはたくさんあるし、大好きな子供たちとの時間も大切にしたい、仕事
もどんどんこなしていきたいという気持ちの裏には、思うようにできないあせり、
葛藤や辛い気持ち、自信を無くしてしまうような折れそうな心や、疲れなど、
色々な問題を抱えながら、毎日を一生懸命にいきている人たち。
スクーンカップはそんな彼女たちの生理体験をポジティブなものにするための
お手伝いをして、彼女が日々365日を快適に過ごせるようにと願いを込めて活動を
しているわけですが、それと同時に、メンタルな面でもサポートしていきたいと
考えています。何と言っても、心と体は繋がっていて、心が疲れると体にも
大きな影響を及ぼすものですから。
同様に、女性たちを応援することはできないか……と考えて素晴らしいアイデア
をカタチにした企業があります。それは洗剤、シャンプー、おむつなど日用品の
製造・販売を手がける花王。たくさんの協力者とともに立ち上げたプロジェクトの
結果、女性たちを応援するためのツールとして「パターン・ランゲージ」を制作す
ることになったのです。
2017年からは『日々の世界のつくりかた』冊子の無償配布を開始。社内外の希望
者への配布だけでなく、花王生活者研究センターのサイト「くらしの研究」から
PDFをダウンロードできるように整備しました。同年12月時点で2,000冊を配し、
ダウンロード数も2,200件を超えました。
例えばこの中には「ひとつの実験」という章があります。
その意図は、自分を実験台だと思い、まずは試してみることで、その結果で続ける
かを判断することです。ものの見方、考え方のアングルをほんの少しだけ変える
ことで、気持ちが大きく変わるということの例ではないかと思います。
1986年の男女雇用機会均等法から30年が経ってなお、7割が結婚や出産を機に
退職するといわれていたのが、ここ数年で急変を見せています。2015年の
調査データ(※)では47%と、法整備や意識のチェンジによってさらに数字は変わ
っていく、まさに変革のときを迎えています。
この冊子を手にした女性たちからは「自分の気持ちに寄り添ってもらえている」
「部下に渡したら自分が理解されたようでうれしいと言われた」といった声があが
り、また男性からも「働く女性の心理がとてもよく理解できた」と新たな視点の提
供ができたと報告されているようです。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
(※ 第15回出生動向基本調査、国立社会保障・人口問題研究所、2015)